「歯車まで木でできた時計は作れないものか?」
何気なく思い立ったが吉日、早速工房に引きこもり試作品を作ってみることにしました。
私は羽ばたき飛行機を自作している経験があったので、木で歯車を作ること自体に大きな抵抗はありませんでした。
ところが、木には節や木目があります。
無垢の一枚板では板が反ってしまったり、木目の方向によっては歯が欠けやすいのです。
そこで、硬質なフィンランドバーチを何層にも重ねた合板を手に入れ、歯車を作ってみるとこれが大当たり!
板の反りや木目による強度不足が一度に解決しました。
実際に木時計を組み立ててみると、手作り工作としての楽しさはもちろんですが電池で動く既製品にはない素朴なデザインに仕上がりました。
振り子の動きに合わせ、コチコチ歯車が動く様は見ていて飽きません。
もっと多くの方に、この歯車まで木で作った振り子時計を知ってもらいたくて、木時計工房のホームページを開設してみました。
木時計の良さを共感していただければ幸いです。